アカウント凍結で何が起きる?物販ビジネスの損失構造
副業リスク管理ラボです。
物販をしていると、あまり考えたくないリスクがあります。アカウント凍結です。
eBayではサスペンドといいますが、30日・90日・永久サスペンドなど様々なペナルティが存在します。
プラットフォーム物販では、売上は自分のサイトではなくeBay・Amazon・メルカリといったプラットフォームの上で発生します。つまりビジネスの土台は自分ではなく他人の土地です。
この記事では、アカウント凍結が起きた場合にどのような損失が発生するのか、その構造を整理します。
《この記事から分かること》
- アカウント凍結とは何か
- 凍結が起きたときの資金の流れ
- なぜ物販で致命的リスクになるのか
① アカウント凍結とは何か
アカウント凍結とは、プラットフォーム側の判断で販売活動が停止される状態です。
出品停止・売上停止・出金停止などが起きます。つまり、売ることができなくなるという状態です。プラットフォーム物販では、この状態になるとビジネスの土台そのものが止まります。
原因は様々です。発送遅延を繰り返す、購入確認後の自己都合キャンセルを繰り返す、問い合わせに応じない、コピー品を売る、規定で売ってはいけないものを繰り返し売る、などです。
大切なのは、そのプラットフォームの規定に則った商品販売と、お客様へのカスタマーサービスを怠らないことです。
② 売上が止まる
アカウント凍結が起きると、まず起きるのが売上の停止です。商品が売れなくなるため、売上がゼロになります。
在庫モデルの場合は、ここでさらに在庫リスクが発生します。売る場所がなくなるからです。海外向けに仕入れていた商品を、やむを得ず国内で売らなければならないケースもあります。この場合、情報の非対称性が効かないことが多く、利鞘が取れません。とりあえず在庫をお金に換える、そんな状況になってしまいます。
もちろん売上がないため、事業の経営予測が立たなくなります。資金繰りの見通しが立たないということが起きます。
③ 売上資金が凍結される
もう一つ大きいのが資金の凍結です。
プラットフォームによっては、売上が一定期間出金できなくなります。つまり、売上はあるのに出金できないという状態になります。
急に売上が増えた場合や、返金トラブルが発生した場合などで起きることがあります。例えば、お客様が返金を要求している場合、その決着がつくまで、その代金分が資金拘束されることがあります。
キャッシュフロー的にはかなり危険な状態です。
④ 支払いは止まらない
アカウント凍結が致命傷になりやすいのは、売上・資金・支払いのタイミングが逆転するからです。
ここが一番危険な部分です。
売上は止まるのに、支払いは止まりません。クレジットカード・送料・外注費といった支払いはそのまま発生します。
売上 → 止まる
支払い → 止まらない
資金繰りが弱い状態でこれが起きると、一気に資金ショートする可能性があります。
この「売上が止まっても支払いは止まらない」という構造は、無在庫転売の資金管理が難しい理由とも共通しています。
→【無在庫転売はなぜ資金管理が難しいのか|資金ショートが起きる構造】

⑤ 損失はどこで出るのか
アカウント凍結で発生する損失は主に次の3つです。
① 新しい売上が入らない ② 既存売上も使えない ③ 支払いだけは続く
つまり、ビジネスが止まるのに資金は出ていくという状態になります。プラットフォームビジネスの怖いところはこの構造にあります。
プラットフォームに依存する以上は、セラーとしてのアカウントヘルスを健全に保つことが大事です。
もし凍結された場合は、自分の正当性を主張できる材料を揃えて、運営に粘り強く交渉することが重要です。厳しい場合は、新しいアカウントを作る、サブアカウントを育てておく、といった対策も考える必要があります。
⑥ アカウントヘルスが落ちるとどうなるか
凍結の一歩手前として、アカウントヘルスの悪化があります。
eBayにはアカウントの健全性を示す指標があり、Above Standard・Top Rated、そして一番悪いのがBelow Standardです。Below Standardになると、商品が売れにくくなり、さらに手数料が高く取られる措置を受けます。
私自身、このBelow Standardを経験しました。返品や赤字対応が重なる中でアカウント管理が追いつかなくなり、気づいた時には評価が落ちていました。
なぜそこまで崩れたのか、当時どんな状態だったのかは、こちらで詳しく書いています。
→【eBayでBelow Standardになった話|アカウントより先に自分が崩れていた】

Q&A
Q. アカウント凍結はよくあることですか?
物販を長くやっていると、警告やペナルティを経験する人は多いです。永久凍結は少ないですが、一定確率で起きるリスクです。
Q. 凍結されたら売上はどうなりますか?
プラットフォームによっては一定期間出金が停止されます。売上はあるのに資金が動かせない状態になります。
Q. 凍結を防ぐ方法はありますか?
完全に防ぐことはできませんが、クレーム率を下げる・発送を遅らせない・プラットフォーム規約を守る、こうした基本を守ることでリスクを下げることはできます。
Q. 一番危険な状態は何ですか?
売上が止まり、資金が凍結され、支払いだけが続く状態です。資金繰りが弱いと一気に資金ショートする可能性があります。
まとめ
アカウント凍結が起きると、売上・資金・ビジネスすべてが止まります。
重要なのは、凍結は特別な事故ではないということです。プラットフォームビジネスでは一定確率で起きるリスクです。だからこそ売上だけでなくリスクも含めた設計が重要になります。
自分がお客さんになったときに、どんなことをされたらこのショップから買わないか、クレームを入れたくなるか。そんな目線で取り組むといいのではないかと今なら思います。
凍結の一歩手前で起きていた心理的な崩壊についてはこちら。
→【eBayでBelow Standardになった話|アカウントより先に自分が崩れていた】

崩壊の全体像を整理したのはこちら。
→【副業で退場するまでに何が起きるのか|崩壊の流れを整理する】

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