副業リスク管理ラボです。
売上はあるのに、伸びないときに起きる判断
売り上げが伸び悩んだ時、
高額商品の取り入れを検討する人もいると思います。
売れていないわけではない。
利益も少しだけど出ている。
だけど僅かな伸びに焦ってしまう。
しかし、ギャンブル的に高額商品に手を出すと、
とんでもないことになります。
1件で全部持っていかれる。
この状態、経験すると分かります。
一気に思考がパニックになり、
帳尻の合わせようがなくなり、思考放棄が始まります。
それまで回っていたものが、その瞬間に止まる。
高額商品の返品は、そういうイベントです。
この記事では、eBay輸出で高額商品の返品が起こり
10万円が飛んだ実話を通して、
高額商品に潜むリスクを返品の側面から書いていきます。
《この記事を読むと》
・高額商品の返品がなぜ致命傷になるのか分かる
・「売れているのに崩れる」構造が理解できる
・返品が起きたときに何が同時に発生するのか整理できる
・自分が扱っている商品が危険かどうか判断できる
結論:高額返品は“資金の逆流”
高額商品の返品は損失ではないです。
資金の流れが逆になる。
これです。
・入金が消える
・送料は残る
・仕入れも戻らない
この3つが同時に来ます。
※資金の流れそのものが崩れる構造は
→月利ばかり見ると副業は失敗する理由
→売上が増えたのにお金がない理由
でも整理しています。
実体験:高額商品に手を出した経緯と崩壊
楽器から高額ジャンルへ広げた流れ
まず、私が高額商品に手を出し始めた頃の話をします。
なんでも屋のように色々なものを取り扱っている時、
楽器をたまたま取り扱いました。
楽器はある程度単価が高く、
中古だと物によっては利益も大きい。
そこで私は、
楽器なら高額商品でも売れるのではないかと考えました。
そこから一番高く売れているカテゴリーを
探してみることにしました。
すると、オーディオコンソール、DJマシーンに辿り着きました。
ここが間違いの始まりでした。
売れたことで判断が崩れていく
最初は緊張しながら高額商品を出品していましたが、
売れると味わったことのない気持ちよさがありました。
入金額も一撃で5000ドルと、
今まででは考えられない額に驚きました。
私はさらに出品していくようになりました。
コンサルの先生はこれは良くないと止めてくれていましたが、
売り上げを下げるのが嫌で、その時は聞く耳を持ちませんでした。
返品1件で崩壊した瞬間
その中で1件、問題が起きました。
商品間違いです。
ある時、返品リクエストが来ました。
このDJマシーンは買いたかった商品と違うから
返品して欲しいと。
確認してみると、確かに品番は同じでしたが、
限定デザインのものでした。
最終的に返金と返品。
10万円単位で飛びました。
ここで高額商品の恐ろしさに、
一気に現実に戻されました。
返品が確定したあと、カードの支払いはそのまま来ます。
それでも手残り前の手持ち資金はまだあるので、
大丈夫なような錯覚を起こします。
問題は、支払いが目前に迫って明るみになることです。
※この「後から詰まる構造」は
→eBayの入金サイクルとカード支払いのズレ|資金ショートが起きる理由
と完全に同じ構造です。
構造:何が起きているのか
なぜこのようになってしまうのか。
一つずつ紐解いていきましょう。
売れた時の状態
売れた時は
・入金が来る
・利益が出ているように見える
このような心理になっています。
返品が来た時の状態
でも返品が来ると
・入金が消える
・送料と仕入れ代金だけが残る
ここで初めて気づきます。
高額商品が危険な理由
まず、高額商品の中には単純に重いものが多いです。
送料が高い
これは送料だけで一件2万から3万ということがざらにあります。
薄利の高額商品の場合は送料負けすることもあり、
価格の高さが裏目に出ることがあります。
※送料の崩れ方は
→ サーチャージは読めない前提でいい|eBay送料が崩れる理由
でも触れています。
返送コストが大きい
一件の返品にかかる返送コストも高いです。
もし仮に送料2万のものを返送する場合、
単純に2倍になります。
これはかなり資金を削ります。
1件の影響が大きい
紛失した場合のリスクが本当に危険です。
例えばこれが50万近い商品であれば、
紛失した場合その分と送料が損失として乗ってきます。
詐欺リスク
高額商品は詐欺に遭う可能性があります。
未着紛争を申し立てておいて、
返ってきたものを開けてみたら
紙が詰めてあるだけということもありました。
高額商品はそういった詐欺に遭うリスクが高いように思います。
アカウントリスク
今まで高額商品を売ったことがない人が
高額商品を売った時、
アカウントが一時的にサスペンドされることがあります。
特に販売実績があまり積み上がっていないアカウントは、
一発でサスペンドされる危険性があります。
気をつけましょう。
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このように、低単価なら分散されるリスクが、
高額だと一発で来ます。
しかも薄利で回していると、
でかい赤字を回収する見通しが立ちません。
なぜ気づけないのか
なぜ事が起きてからでないと気づけないのでしょうか。
それは売れているからです。
回っているから。
利益が出ているように見えるから。
この状態になると、中々止まれなくなります。
売り上げがないことが悪であるかのような錯覚すら起こしました。
そして問題は後から来ます。
※この「止まれない状態」は
→売上急増で感覚が狂う理由|副業で判断ミスが起きる構造
でも詳しく書いています。
ここまで読んで、「でも自分は大丈夫」と思った人もいるかもしれません。
自分も同じでした。
・売れている
・回っている
・まだ余裕がある
そう思っていた状態から、最終的に150万円以上の借金まで進みました。
高額商品の返品は“きっかけ”に過ぎません。
本当に起きているのは、
もっと大きな資金構造の崩壊です。
どこで止まれなかったのか。
なぜ気づいても引き返せなかったのか。
その流れはすべてここに書いています。
→ 「売上が伸びるほど資金が死ぬ」構造|eBayで借金した側が語るキャッシュフローの現実

判断基準:見るべきはここ
では高額商品を扱ってはいけないのか。
返品に対して言えることはここだけです。
その商品、1件返品が来ても耐えられるか
・資金は持つか
・回転は止まらないか
・他で補填できるか
ここを予測できているのであればやればいいと思います。
しかし、その予測なくやるのであれば、
それはギャンブルと変わりません。
Q&A
Q. 高額商品は扱わない方がいいですか?
A. 扱ってもいいですが、1件の返品に耐えられない状態ならやるべきではないです。
Q. どのくらいの金額から危険ですか?
A. 金額ではなく、返品1件で資金が止まるかどうかです。止まるなら危険です。
Q. 売れている状態でも危険ですか?
A. 危険です。むしろ売れている状態の方が止まれなくなります。
Q. 対策はありますか?
A. 返品時の資金シミュレーションを事前にやることです。想定できないなら扱うべきではないです。
まとめ
高額商品の返品で崩れる理由は明確です。
・入金が消える
・送料が残る
・仕入れも戻らない
この3つが同時に発生する。
そして一番の問題は
売れている状態では止まれないことです。
気づいた時には遅い。
だから事前に考える必要があります。
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